
「もう限界かも…」

「このしんどさ、いつまで続くんだろう」
仕事と育児のどちらも休めない日々の中で、ふと涙が出てしまったり、子どもの声にいつも以上にイライラしてしまうことはありませんか?
実はそれ、メンタル崩壊の“初期サイン” かもしれません。
ワーママは、仕事・家事・育児が同時にのしかかるうえ、家族の誰かが体調を崩すだけで一気に予定が崩れる“ハードモード”を生きています。
そのため「私が頑張らなきゃ」と無理を重ねてしまい、気づいたときには心が折れてしまう…そんなケースは少なくありません。

実は私も、その一人でした。
この記事では、
- メンタル崩壊に至る前に実際に私にも表れた「限界サイン」
- すぐにできる現実的な「対処法3つ」
などを、「ワーママの実体験」と「信頼できるデータ」をもとにわかりやすく解説します。
「私、ちょっと危ない?」と少しでも思ったことがある方は是非最後まで読んでください。

この先に、今のつらさをほどくヒントを置いておきますね。

✅7歳&4歳の2児の母
✅フルタイム30代管理職×夫単身赴任で不在
✅ワーママが「ラクして楽しく」生きるためのヒントを発信中
∟メンタルヘルス・マネジメント検定(Ⅱ種) 取得
∟ポジティブ心理実践インストラクター資格 取得
✅当ブログのミッションは「苦労するワーママをひとりでも減らしたい!」です
ワーママのメンタル崩壊が起きるのは【なぜ?】

①構造┃仕事・家事・育児が同時進行する三重負担
ワーママの日常は、ひとつのことだけに集中できる時間がほとんどありません。
仕事のタスクをこなしながら、次の家事を頭で段取りし、子どもの予定も管理する——。
常に「3つの役割を同時に抱えている」状態が続きます。

どれか一つが重くなるだけでもバランスが崩れ、心の余裕が一気になくなりがちです。
②データ┃総務省のデータで見る「家事負担の偏り」

共働き家庭が増えた今でも、家事の多くは女性に偏っています。
総務省統計局による調査結果では、共働き家庭の家事時間は妻が夫の約3倍 とされています。
つまり、同じ共働きでも“第二の仕事(家事)”は妻がほぼ引き受けている状態。
これでは、心身の疲労が蓄積していくのは当然です。

我が家も、今は家事を外注することで私の負担を減らしています。
特に、宅配食サービスを導入することで、料理の時間が133分⇒33分まで時短でき、栄養バランスなど満足度も高まったのでおすすめです!
③確率┃誰か1人が体調不良になると予定が狂う

共働きのご家庭は、誰かが体調を崩した瞬間に予定が狂いがちです。
我が家の場合で確率をだしてみましょう。
夫は単身赴任で不在のため
- A:私
- B:上の子
- C:下の子
の3人と仮定して、「今日は全員元気」という日がどれくらいあるかを単純計算してみると
| パターン | 状態 |
|---|---|
| 全員元気な日 | ①A(私)・B(上の子)・C(下の子)が全員元気 |
| 誰か1人だけ不調な日 | ②Aだけ不調:B・Cは元気 ③Bだけ不調:A・Cは元気 ④Cだけ不調:A・Bは元気 |
| 2人同時に不調な日 | ⑤A&B不調:Cのみ元気 ⑥A&C不調:Bのみ元気 ⑦B&C不調:Aのみ元気 |
| 全員不調の日 | ⑧A・B・C 全員不調 |
確率的には、なんと8分の1しかありません。
もちろん、基本的に人が元気でいることが“現実の前提”なので、実際の生活がこの確率どおりではありません。
ただ、こうしてパターンを並べてみると、「全員が元気で家がスムーズに回る日」は確率的にはかなり低いという構造がはっきり見えてきます。
そして誰かが体調を崩した瞬間、
- スケジュール調整
- 看病
- 家事の増加
- 仕事の変更・調整
これらの負担が、基本的にほぼすべてママ1人にのしかかるのが、今のワーママの現実です。
「うまく回らない自分が悪い」のではなく、そもそも“ママに偏ってしまう仕組み”が無理ゲー なんだ、と気づいてほしい。

これほど不安定な土台の上で毎日頑張っていたら、心が疲れ切ってしまうのは当然です。
④現実┃社会からの圧と孤立感
「子供がいるとか関係ない」「母親ならできて当たり前」そんな空気を感じたことはありませんか?
ワーママはただでさえ忙しいのに、
- 周囲の視線
- 職場の空気
- 家庭内の重い役割
が重なることで、相談しづらい“孤立した状態”になりやすいです。
本当は助けてほしいのに言えない。「迷惑をかけたくない」と我慢する。

その積み重ねが、メンタル崩壊へ静かに近づいていく原因になっています。
⑤思考┃「理想の母親像」が心を追い詰める心理的メカニズム
「優しく」「いつも笑顔で」「家事はちゃんと」「子どもに寄り添って」…そんな“理想の母親像”を知らず知らずのうちに背負っていませんか?
問題は、この理想が「達成できない=努力不足」と自己否定につながってしまう点です。
心理学では、“〜であるべき”思考(べき思考) がストレスを増やすと言われています。
自分がつくり出した理想が、自分自身を追い詰める矛盾した状態になりやすいのです。

くぅ~…なんだか思い当たる節が…。
ワーママメンタル崩壊の限界サイン【見逃しやすい初期症状】

メンタルが限界に近づくと、身体や行動、気持ちに“いつもと違うサイン”があらわれます。
ただ、忙しいワーママほど「疲れているだけ」と見過ごしやすく、気づいたときには心が大きく消耗していることも。
ここでは、
- 医学的に信頼できるチェックリスト
- 私自身に実際にあらわれた限界サイン4つ
の2つに分けて解説します。
①【簡易チェックリスト】メンタル不調のチェック
以下は、「厚生労働省事業」東京大学産婦人科学講座・国立成育医療研究センター監修のヘルスケアラボ「うつ症状チェック」の項目です。

ちなみに、私が休職したときには「うつ状態が疑われますので、速やかに病院を受診してください」という結果がしっかりでていました。
| 質問番号 | 質問内容 | つねに | しばしば | ときどき | いいえ |
|---|---|---|---|---|---|
| Q1 | 体がだるく疲れやすいですか | □ | □ | □ | □ |
| Q2 | 騒音が気になりますか | □ | □ | □ | □ |
| Q3 | 最近気が沈んだり気が重くなることがありますか | □ | □ | □ | □ |
| Q4 | 音楽を聞いて楽しいですか | □ | □ | □ | □ |
| Q5 | 朝のうち特に無気力ですか | □ | □ | □ | □ |
| Q6 | 議論に熱中できますか | □ | □ | □ | □ |
| Q7 | くびすじや肩がこって仕方がないですか | □ | □ | □ | □ |
| Q8 | 頭痛持ちですか | □ | □ | □ | □ |
| Q9 | 眠れないで朝早く目ざめることがありますか | □ | □ | □ | □ |
| Q10 | 事故やけがをしやすいですか | □ | □ | □ | □ |
| Q11 | 食事がすすまず味がないですか | □ | □ | □ | □ |
| Q12 | テレビをみて楽しいですか | □ | □ | □ | □ |
| Q13 | 息がつまって胸苦しくなることがありますか | □ | □ | □ | □ |
| Q14 | のどの奥に物がつかえている感じがしますか | □ | □ | □ | □ |
| Q15 | 自分の人生がつまらなく感じますか | □ | □ | □ | □ |
| Q16 | 仕事の能率があがらず何をするのもおっくうですか | □ | □ | □ | □ |
| Q17 | 以前にも現在と似た症状がありましたか | □ | □ | □ | □ |
| Q18 | 本来は仕事熱心で几帳面ですか | □ | □ | □ | □ |
SRQ-Dテストの結果について
各々の答えについて
- いいえ・・・0点
- ときどき・・・1点
- しばしば・・・2点
- つねに・・・・3点
として点数を記入し、合計点を計算してください。ただし、質問2、4、6、8、10、12に関しては加点しない。
- 16点以上:うつ状態が疑われますので、専門機関で受診してください。
- 15~11点:精神的疲労がたまっている状態です。休養をとることや保健師等への相談をお勧めします。
- 10点以下:心の健康が保たれている状態です。これからもストレスをためない生活を続けてください。

あくまで参考程度に。是非いちどやってみてください。
②【実録】私がメンタル崩壊したときにあらわれた限界サイン
ここからは、私自身の経験をもとにした“リアルな限界サイン”をお伝えします。
当時の私は「まだ大丈夫」と思い込んでいましたが、今振り返ると心がSOSを出していたんだなと感じます。
■サイン1:生活リズムの乱れ(睡眠・食欲・集中力低下)
まず崩れたのは、生活リズムでした。
「疲れてるだけでしょ」と流していましたが、これはメンタル不調の典型的な初期症状。

身体が先に限界を訴えていたのです。
■サイン2:感情の揺れ(涙もろさ・怒りっぽさ・無気力)
次にあらわれたのが、感情の不安定さです。
特に「涙が勝手に出る」のは、かなり危険なサイン。

自分の意思ではなく、体が「もう無理」と言っている状態でした。
■サイン3:家事や育児の“当たり前”が突然こなせなくなる
いつもなら普通にできることが、突然できなくなりました。
・洗濯物を畳む気力がわかない
・保育園準備がどうしても手につかない
・そのまま捨てればいいゴミさえ後回し
「サボっている」わけではなく、脳の処理能力が落ちて “行動できない” 状態。

自分を責めれば責めるほど、さらに心が消耗していきました。
■サイン4:仕事のパフォーマンス低下(判断力・ミス増加)
仕事中にも異変が現れます。
- 文章を何度読んでも理解できない
- 言葉がうまくでてこない
- 判断できないままタスクがたまる
- 夕方がしんどすぎる
特に、ことばの理解や判断がすごくむずかしくなりました。


こんな感じで、深い海の中に言葉がちらばっていき、1つ1つの意味をまったく拾えないっていうかんじでした。
ワーママは「迷惑をかけちゃいけない」と無理を重ねてしまいがちですが、仕事のミスはメンタル限界の大きなサインです。
これらの症状は、ごく一部にすぎません。
しかも、私の場合は一気に出るのではなく、少しずつパラパラと症状があらわれ、気づかないうちにじわじわ悪化していきました。
当時の私は、効率が落ちたり気持ちが不安定になっても、「仕事はできているし」「立ち上がれないほどじゃない」。

みんなも、きっとこんなもんなんだろう…と自分に言い聞かせていました。
でも今振り返ると、あれは明らかなサインでした。
一時的に症状が消えることはあってもまたぶり返したり、違う症状が現れます。
放っておいて良くなることは一度もなく、むしろ悪化していく一方。
本当は、もっと早く“自分に優しくするべきだった”と感じています。
「ワーママ しんどい」はいつまで続く?【限界が長期化する理由】


ワーママの「しんどい」は、仕組みを変えない限り、自然には軽くなりません。
子どもの成長に合わせて負担の種類が変わり、家事は年々増え、サポートが少ないほどあなた一人の負担が蓄積し続けるからです。
さらに、「まだ頑張れる」と無理を重ねるほど回復が遅れ、しんどさが長期化します。
では、なぜワーママの「しんどい」は長引きやすいのか——。
その理由を、わかりやすく4つに整理して見ていきましょう。
①子どもの成長ステージごとに負担が変わる
赤ちゃん期は夜泣き、幼児期はイヤイヤ、小学生になると「宿題・長期休み・急な学校休み」など。
負担の種類が変わるだけで、“完全にラクになる時期”は実はほとんどないのが現実です。
②家事負担を減らさない限り負荷はむしろ増える

家事は「放っておけば自動的に減る」というものではありません。
むしろ、子どもが成長するほど「洗濯物」「食事の量」などの量が増えていきます。
仕組みを変えない限り、負担は右肩上がりに増えていってしまいます。
③周囲のサポートがない家庭ほど“回復までの時間”が長い
夫が忙しい、親が遠方、頼れる人がいない——その状態だと、あなたが倒れた瞬間に全てが止まってしまいます。
だから 回復に時間をかける余裕が作れず、さらに消耗が続くという悪循環になりかねません。
ワーママがキャパオーバー状態を乗り越える方法【3選】


この悪循環から抜け出すには、まず “自分の負担を意図的に減らすこと” が必要です。
ワーママの生活は、仕事・家事・育児が同時進行するため、気力や体力が限界に近づいても自然には回復しません。
負担の総量が変わらないままだと、どれだけ休んでもすぐにキャパが埋まってしまいます。
だからこそ、がむしゃらに頑張るのではなく“負担を減らすことから始める” ことがキャパオーバー脱出の一番の近道 なのです。
①まずは「やめる家事」を決める
キャパオーバーのときに必要なのは、「もっと頑張る」ではなく “手放す基準” をつくること です。
ワーママは、家事の多くが「なんとなく自分がやるもの」と習慣化されており、
まで抱え込んでしまう傾向があります。
まずは、「やらなくても生活が破綻しない家事」を1つだけ選んでやめてみてください。
例えば
家事は「全部やる」か「全部やめる」の2択ではなく、1つ減らすだけでも、心の余白は驚くほど増えます。

我が家のように、ワンオペで忙しいけど「家族の食事は、栄養バランスや安全性にもちゃんとこだわりたい」というご家庭には「シェフの無添つくりおき」が圧倒的におすすめ!
②便利家電・宅配食・家事代行を使う
外部サービスを使うと負担が減るのは、単に「時間が浮く」からではありません。
最大の理由は——
“やらなきゃ” という精神的プレッシャーが消えるから。
ワーママのストレスの大部分は「やらなきゃいけない家事が常に頭の中にある」という “認知負荷” です。
たとえば、
これらは時間以上に 心の容量(キャパ)を空けてくれる のが大きなメリットです。
「お金を使うことへの罪悪感」を抱く人もいますが、あなたの時間と心の余裕は、実はお金よりずっと大切な資源です。

我が家は、掃除もやらない選択を導入中! 「いったいどうやって?」時になる方は以下の記事を是非読んでみてくださいね。
③仕事の量を調整する(時短・フルタイムの再考/休職も選択肢)
キャパオーバーが続くと、誰でもメンタルがすり減っていきます。
だからこそ、働き方を見直すことは“逃げ”ではなく、自分を守る戦略” です。
選択肢はひとつではありません。
ワーママは責任感が強いぶん、「迷惑をかけたくない」「今は頑張るしかない」と自分を追い詰めてしまいがちです。
でも実際は、働き方を調整したほうが結果的に長く健康に働けるというケースがとても多いです。
あなたの心と体が回復することは、家族にとっても職場にとってもプラスになります。
「仕事辞めたい…疲れた」30代40代ワーママに【今必要なこと】

年齢とともに変化する心身の負荷
30代後半から40代にかけて、心身の負担は確実に変化していきます。
- 体力の回復が遅くなる
- 睡眠不足の影響が強くなる
- 子どもの予定や行事が一気に増える
- 宿題・受験など親の伴走が必要になるケースも出てくる

つまり 仕事の負荷は変わらなくても、背負うものは年齢とともに増えていくのが現実です。
辞める/続けるの判断基準
「辞めたい」と思ったとき、感情だけで動くのはリスクがあります。でも、我慢し続けるのも危険です。
判断の軸は、次の3つに絞るとブレません。
① 心身の安全が守られているか
・涙が勝手に出る
・眠れない
・仕事のミスが増える
など。こういった状態が続いているなら、続けるほうが危険です。
② 家族との生活に支障が出ていないか
・子どもへ当たってしまう
・家事が回らない
・週末に寝込む
家庭にも影響が出ているなら、働き方を見直すサインです。
③ 職場環境が改善可能か
・業務調整の相談ができるか
・負荷を減らせる選択肢があるか
・人間関係は耐えられるレベルか
改善の余地がゼロなら、辞める決断は現実的な選択肢かもしれません。
キャリアの作り直しは“遅いどころか最適”
30–40代は、実は キャリアの再構築にとても適した年齢 と言われます。
理由は3つ。
- 経験値があるため、強みが明確になっている
- 子どもが成長し、働き方を調整しやすくなる時期が来る
- 働き方の選択肢が今の時代は圧倒的に増えている(在宅・副業・プロジェクト型など)
「今さら変えられない」ではなく、“今だからこそ”変えられる タイミングでもあります。
ワーママのキャリアは直線ではなく、「いちど緩めて、また上げる」というアップダウン型がむしろ自然です。
働き方を変えることでメンタルが改善するケース
働き方を調整すると、一気に楽になるケースはとても多いです。
たとえば…
などなど、“辞める”だけが正解ではなく、「負荷を減らす」だけでも、メンタルが劇的に回復することは珍しくありません。

ただ、疲労がたまりすぎて正しい判断ができない場合も多いと思います。そんなときは休職を挟むのも一つの手です。
【まとめ】ワーママは「壊れる前に」立ち止まっていい
毎日、仕事も家事も育児も全力でこなしていると、「まだ頑張れる」「休むほどじゃない」と自分を追い込みがちです。
でも、本当に壊れてしまう前に立ち止まることは、甘えでも弱さでもありません。
むしろ、あなたと家族を守るために必要な“選択”です。
今日できないことがあっても大丈夫。
一つ手放すだけで、心は確実に軽くなります。あなたが笑顔でいられることが、家族にとって一番の安心です。
どうか、自分にゆとりをもつ許可を出してあげてくださいね。
以上、こんママでした。

当ブログでは、
①ワーママが楽しく得やメリットをえるための「ワーママ術」
②「子どもの学び」にも楽しさを取り入れる重要性
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